馳星周 光あれ
20代後半、久しぶりに小説を読もうと手に取ったのが・・
2006年ごろに、「久しぶりに小説を読もう」とたまたま手に取った小説が、新堂冬樹・火と氷である。
動の凶暴な男と、静の経済ヤクザが対決する内容で、圧倒的な暴力描写に恐々としつつも酔いしれた20代の夜であった。
そんな小説を読破して、「似たような本が読みたいぞ」ということで探したのが馳星周である。
デヴュー作で代表作とも言えるのが、ご存知、不夜城である。
ここからノワール(闇、夜)作家として第一線を走り続けてきた著者である。
私は、そこから以下の馳星周の作品を読んだ。
鎮魂歌、不夜城II
長恨歌 不夜城 完結編
生誕祭
虚の王
煉獄の使徒
雪炎
他にもあったかもしれないが忘れた。
雪炎を読んだのは最近だが、それ以外はだいぶ前になる。
Twitterで久しぶりに馳星周の名を見かける
それは2020年秋。競馬のレースでセントライト記念があり、バビットというドリームジャーニー産駒の馬が勝った。
そしたら、
馳星周のtweetが流れてきた。
あれ?馳さん、バビットの馬主なの?
と思ったら、どうやら馳さん。
ステイゴールド産駒の熱烈のファンのようである。
ステイゴールドはゴールドシップ、ドリームジャーニー、フェノーメノ、オルフェーヴルと種牡馬を送り出しているが、毎週毎週、馳星周のtweetはその子供たちに関する応援ばかりである。
で、さらに馳星周を検索したら、いつの間に直木賞を受賞したとのこと。
あら、おめでとうございます。
あぁ、また私の中に馳星周の熱が出てきた。
というわけで、個人的に馳星周をまた読み漁ろうと思って買ったのが、この作品なのだ。
馳星周 光あれ あらすじ
相原徹は、生まれ故郷の敦賀–原発に税収と雇用を頼る街から出ることなく、子供時代を過ごし、仕事を得、家庭を持った。未来を描けないこの街で窒息しそうな日々を、水商売の女や妻子の間で揺れ惑いながら生きる徹が、最後に見極めた人生とは。地方都市で生きることの現実をあぶりだす、著者の新境地。
馳星周 光あれ 感想
読書感想は苦手である。
どんな作品も私にとっては非日常体験で「面白い」からだ。
この作品は「ノワール」作品ではないが、それはそれで楽しめた。
そういえば、雪炎でも原発に触れていたし、著者は「原発問題」に関心があるのだろうね。
次の作品もすでに買ってあるので楽しみだ。
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